アメリカ小説をさがして
(著者)諏訪部浩一

判型 | 四六判 |
ページ | 424ページ |
価格 | 2,900円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0240-5 |
略号 | |
発売日 | 2017年3月30日 |
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- 解説
フィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』、ジョン・アーヴィング『ガープの世界』、スティーヴ・エリクソン『黒い時計の旅』、ヘンリー・ジェイムズ『デイジー・ミラー』、ヘミングウェイ『日はまた昇る』など、幅広く論じた直球勝負の作品論。日本将棋連盟のプロ棋士養成機関「奨励会」に所属していた著者がアメリカ文学者になるまでの半生を語る将棋エッセイ・観戦記も収録。
- 目次
第I部
1 能動と受動の狭間で──『グレート・ギャッツビー』における語り手の揺らぎ
2 若きフィクション作家の肖像──『ガープの世界』論
3 隠喩としてのヒトラー──『黒い時計の旅』における三角形的欲望
4 「だとすれば、おまえはあまりに罪深いよ!」──『デイジー・ミラー』におけるセクシュアリティの抑圧
5 『日はまた昇る』のジェンダー
6 ダーク・レディの死とロマンスの死──『ブライズデイル・ロマンス』におけるカヴァデイルのナラティヴ
7 “Rider Was One of the McCaslin Negroes""──「黒衣の道化師」におけるライダーの無名性
8 「それは男の本だ」──『グレート・ギャツビー』における、フィツジェラルドのダブル・ヴィジョンとニック・キャラウェイのナラティヴ/ジェンダー・ストラテジー
9 “There Is No Such Thing as Was""──「昔あった話」とアイザック・ビーチャム・マッキャスリン
10 アメリカ現代文学の起源──『ワインズバーグ・オハイオ』
第II部
11 人間対コンピュータ
12 王座戦観戦記
13 将棋・文学・アメリカ
14 好きなことを仕事にする- 掲載情報
■ 「ミステリマガジン」2017年9月号に掲載されました
あの詳細な論考『「マルタの鷹」講義』の英文学者によるアメリカ文学論集。原文をまじえてのテキストクリティックに特徴がある。(松坂 健)
■「英米文學」(立教大学)78号、2018年に掲載されました
『アメリカ小説をさがして』は独特な形式をとっている。第一部を構成する のは著者による過去の論集であり、第二部には「人間対コンピュータ」と題さ れた、2013 年に開催された将棋の電脳戦に関する所見を皮切りに、王座観戦記、 全国将棋サミット記念講演、そして東京大学のシンポジウムでのスピーチが収 められている。(横山 晃)
- 著者紹介
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