迷走の果てのトム・ソーヤー/小説家マーク・トウェインの軌跡
(著者)後藤和彦

判型 | 四六判上製 |
ページ | 418ページ |
価格 | 3,000円(税別) |
ISBN | 978-4-88198-933-3 |
略号 | |
発売日 | 2000年4月1日 |
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- 解説
アメリカを代表する作家「マーク・トウェイン」という仮面の陰に抑圧された実人格「サム・クレメンズ」。この仮面と実人格の分裂を、南北戦争と南部ミズーリ、さらに父と兄の威圧する家族へと遡り、それらとの深刻な葛藤の過程として作家の生涯をたどる評伝研究。
- 目次
序 マーク・トウェインと小説
1 迷走の起源 初期ルポルタージュ作品、父、兄、そしてサム・クレメンズ
2 トム・ソーヤー誕生 サム・クレメンズと「マーク・トウェイン」のはざま
3 「テリトリー」に逃げ出すこと 『ハックルベリー・フィンの冒険』と南部
4 宿命転換の行方 『アーサー王宮廷のコネティカット・ヤンキー』と南北戦争再見
5 切断の意味、あるいは父殺しふたたび 『まぬけウィルソン』の決意
6 終わりの意識 自伝と未完の小説
註
結び
参考文献
索引- 掲載情報
- 著者紹介