交感と表象/ネイチャーライティングとは何か
(著者)野田研一
判型 | 四六判上製 |
ページ | 288ページ |
価格 | 2,800円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0044-9 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 2003年6月1日 |
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- 解説
ヒトは自然と交感し、それを様々に表象してきた。1990年代に本格化したネイチャーライティングという現象を、主に交感論と表象論の視点から読み解くと同時に、その成立を支えた〈ロマン主義〉という歴史的様態の遺産と現在を検討する。
- 目次
プロローグ ネイチャーライティングというジャンル
Ⅰ 自然をめぐる現在 交感
Ⅱ ロマン主義のまなざし 表象
Ⅲ 表象を越える
Ⅳ ネイチャーライティングの方位
注
主要参考文献
あとがき
索引- メディアほか関連情報
■『週刊読書人』2003年7月18日に掲載されました
ふつう自然へ向かうベクトルは、外部指向のように見えて、いつしか自然内部における〈私自身〉を見出す内部指向へと転倒してしまうものだが、アラン・ロブ・グリエのヌーヴォー・ロマン論やバーバラ・ジョンソンの脱構築批評を吸収した著者は、そもそも近代的な交感原理自体が、今日ではひとつの限界を呈しているのではないかという真摯な問いかけを重ねていく。(巽 孝之・慶應義塾大学教授・アメリカ文学専攻)
■ 「英文学研究」2005年1月号に掲載されました
~「ネイチャーライティングとは『環境』をめぐる諸問題に、もっとも具体的に、永続的に、そして根源的にかかわるジャンルなのだといえるだろう」と著者が言明するとき、すでに本書は従来のジャンル論の枠組みを大きく越えるものになっているはずだ。~同書評より (山里勝己)
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