判型 | A5判 |
ページ | 316ページ |
価格 | 3,000円(税別) |
ISBN | 978-4-88198-902-9 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 1998年10月1日 |
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- 解説
エコクリティシズムの歴史的思想史的出自とキーコンセプトを紹介し、ポストモダニズムやフェミニズム等従来の批評制度との関連をふまえつつネイチャーライティングの土地の「記憶」と物語の新しいレトリックを分析した本邦初の文献。
- 目次
序章 緑の文学批評──エコクリティシズムとは何か 伊藤詔子
第1章 超越から退化へ──伝統的自然観の終焉 ハロルド・フロム/吉田美津訳
第2章 自然と沈黙──思想史の中のエコクリティシズム クリストファー・マニス/城戸光世訳
第3章 ディープ・エコロジーとポスト構造主義の出会い──意味から生命のネットワークへ スーエレン・キャンベル/水野敦子訳
第4章 アメリカの庭の創造──アメリカ研究の見直しとグローバルな価値の創造 フレデリック・ターナー/吉田美津訳
第5章 アメリカン・パストラルの思想──イデオロギーとしてのパストラル レオ・マークス/結城正美訳
第6章 聖なるフープ──エコフェミニズムと新しい物語の可能性 ポーラ・G・アレン/横田由理訳
第7章 ピクチャレスク美学と国立公園制度──風景美学という批評制度 アリソン・バイアリー/辻 和彦訳
第8章 言語の果肉──感覚的なるものの魔術 デイヴィッド・エイブラム/結城正美訳
第9章 「沈黙の春」から「地球温暖化」にいたる終末論的語り──エコロジーの言説とレトリック M・J・キリングスワース&J・S・パーマー/伊藤詔子訳
第10章 エコロジー的アポカリプス──シルコーとカーソンの神話の回復と予言の文学 ローレンス・ビュエル/横田由理訳
研究書誌
翻訳者紹介
人名・書名・事項索引- メディアほか関連情報
■ 「環境緑化新聞」2006年5月1日号に掲載されました。
~文学は人間とその環境を素材とするから、文学こそ環境と関係をもつものとして考慮されなければならない。エコクリティシズムが環境文学を論じるだけでなく、文学研究に生態学の網の目的世界観を導入、豊かな文化批評の広がりを持とうと呼びかけている。~同書評より
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