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ロマン派の空間

(編著)吉野昌昭  

ロマン派の空間
判型 A5判上製
ページ 253ページ
価格 2,700円(税別)
ISBN 978-4-88198-936-4
Cコード
略号
発売日 2000年5月1日

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解説

自然との関わりの形態はロマン派文学の重要なテーマだ。本書は、イギリスのロマン派詩人により見出され、詩的想像力によって象徴的なトポスに高められた空間の諸相を再考。その系譜をワーズワス、キーツ、そしてロマン派の末裔とされるロレンス、イェイツにたどった論文集。

目次

はしがき

ポウプの自然とワーズワスの自然●吉野昌昭
ワーズワスとスノードン登山──「詩人の心の成長」をめぐって●山内正一
‘A Poet Speaking to Men’の誕生とワーズワスの平等の意識●初井貞子
ワーズワスの「荒地」●高橋 勤
『序曲』におけるエピファニーをめぐって●時枝千富美
苦悩する茨●中村ひろ子
Poetry of Vulgarity──旅の風景と空間をめぐるキーツの美学的認識●後藤美映
ロレンスの文明観●吉村治郎
イェイツと〈失意のオード〉──ロマン派的ジャンルの一変奏●池田栄一

あとがき
索引

メディアほか関連情報
著者紹介
  • 吉野昌昭

    元九州大学教授。文学修士(東京大学)。専門はイギリス・ロマン派詩研究。

関連書籍
  • 幻視の地へ/ヨーロッパ文学におけるヴィジョンの諸相

  • D・H・ロレンス/詩と自然

  • 英文学の内なる外部/ポストコロニアリズムと文化の混淆

  • ロマン派のエコロジー/ワーズワスと環境保護の伝統

  • 宮沢賢治『春と修羅』AN ASURA IN SPRING

  • 詩的言語のアスペクツ/ロマン派を超えて

  • 詩について/アンドルー・マーヴェルから