ライオンとハムレット/W・B・イェイツ演劇作品の研究
(著者)岩田美喜
判型 | 四六判上製 |
ページ | 215ページ |
価格 | 2,500円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0022-7 |
Cコード | |
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発売日 | 2002年12月1日 |
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- 解説
アイルランドの国民詩人として名高いイェイツ、しかしその文学の本質はドラマの中にある。民族主義から出発しベケットを超える不条理のヴィジョンへ、イェイツの演劇は長大な軌跡を描く。劇作家としてのイェイツの全貌を明らかにするわが国初の画期的論考。
- 目次
序論
第一章 劇作家としての黎明期──自伝『幼少年期の回想』における弁証法的自己探求
第二章 アイルランド民族主義運動とアビイ劇場──『キャスリーン・ニ・フーリハン』と『海へ騎りゆく人々』における農婦の表象
第三章 象徴主義演劇への傾斜──『鷹の井戸にて』における井戸守りの役割
第四章 不条理演劇の予感──『窓ガラスの言葉』と『煉獄』に見るイェイツ晩年の世界観
おわりに主要参考文献
索引- メディアほか関連情報
■『河北新報』2003年3月3日(月曜日)に紹介が掲載されました
日本学術振興会特別研究員の岩田美喜さんが、東北大学大学院博士課程(文学)の学位論文を日本語に書き直した本格的文学書だ。(中略)四章で構成。イエーツが幼少期から触れてきた演劇がいかに文学活動に影響したかを自伝から読み解き、イエーツの演劇作品を年代順に追いながら、文学的技法の変遷や演劇への情熱を追究している。
■『英語青年』(研究社)2003年4月号に書評が掲載されました
(略)この「劇作家としての黎明期」と題された第一章、またJ・M・シングとの関わりも絡めながら、イェイツが実作に手を染め始めた時期を当時の社会・政治的状況とともに描きだす第二章「アイルランド民族主義運動とアビイ劇場」は、本書のなかで最も説得力に富む部分であるといえよう。──佐藤容子
- 著者紹介
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