ロレンスの短編を読む
(編)D・H・ロレンス研究会
判型 | A5判 |
ページ | 391ページ |
価格 | 3,800円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0229-0 |
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発売日 | 2016年1月20日 |
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- 解説
これまでロレンスの短編は圧倒的な長編群の陰に隠れがちだったが、80に及ぶその短編には目を見張るような豊穣かつ独自の世界があった。本論集では、これまであまり論じられなかったものも含めて初期、中期、後期からバランスよく作品を取り上げ、各論者独自の角度からロレンス研究に新たな光を投げかける。
- 目次
序 ロレンス──「素顔」の短編小説家 浅井雅志
I
「春の亡霊たち」論──メラーズの前身としてのサイスン●山田晶子
文学批評と公共圏──「牧師の娘たち」を読むリーヴィス●石原浩澄
労働者階級の肉体に映し出される中産階級の恐怖心と羨望──「牧師の娘たち」、「ヘイドリアン」、後期エッセイに見る階級観の変遷と相克●岩井 学
II
「愛情的世界内存在」を求めて──「プロシア士官」論●浅井雅志
「桜草の道」とオーストラリア──アイデンティティーの揺らぎ●山本智弘
娘に託された奇跡──「馬仲買の娘」における再生の意味●横山三鶴
III
氷柱の向こう側──「馬で去った女」の射程●有為楠 泉
馬ではなく、蛇が……──「セント・ モア」におけるキー・イメージ●田部井世志子
「社会的自己」の桎梏から解き放たれて──「太陽」試論●井上径子
『ヴァージン・アンド・ザ・ジプシー』のイヴェットの持つ共感力──『フロス河の水車場』のマギーとの比較から●藤原知予
あとがき●浅井雅志
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