ポスト・モダンのD.H.ロレンス
(編著)ピーター・ウィドーソン (訳)井上径子 恩田幸治 河野哲二 岩井 学 吉村宏一 原口 治 吹上ナオ子 杉山 潤 杉山 泰 石原浩澄 内田憲男 楠瀬健昭 鈴木直子
判型 | A5判上製 |
ページ | 470ページ |
価格 | 3,800円(税別) |
ISBN | 978-4-88198-868-8 |
Cコード | |
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発売日 | 1997年2月1日 |
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- 解説
70年代以降の文学批評の流れを一望できる、ロレンスをめぐる13編の刺激的な評論集。70年代?80年代前半にかけてのマルクス主義批評やフェミニズム批評から、フーコー、デリダ等の思想に基づくポスト構造主義批評までを収録。モダン以後の新たな批評の具体的実践。
- 目次
1 序説 ポスト・モダンのD.H.ロレンス ピーター・ウィドーソン
第一部 階級、歴史、イデオロギー
2 テクストとイデオロギー テリー・イーグルトン
3 D.H.ロレンスと階級 グレアム・マーチン
4 リアリズムからイデオロギーへの移行(『虹』) グレアム・ホールダネス
5 精神分析(『息子と恋人』) テリー・イーグルトン
第二部 ジェンダー、セクシュアリティ、フェミニズム
6 性の政治学(『チャタリー卿夫人の恋人』、『羽鱗の蛇』、「馬で去った女」) ケイト・ミレット
7 ロレンス、フェミニズム、戦争(「切符を拝見」、「堕ちた女」) ヒラリー・シンプソン
8 象徴としての父親そしてリーダーシップという理想(「太陽」、『アロンの杖』、『カンガルー』、『羽鱗の蛇』) ジュディス・ルーダーマン
9 ロレンスとフーコー、セクシュアリティの言語(『チャタリー卿夫人の恋人』) リディア・ブランチャード
第三部
10 釘づけのまま歩み去るには― 『恋する女たち』の読解について ガーミニ・サルガード
11 『恋する女たち』における無の力 ダニエル・オハラ
12 ロゴス中心主義に立ち向かうD.H.ロレンスのヴィジョン ダニエル・J・シュナイダー
13 読みのコンテクスト― 『虹』と『恋する女たち』の受容 アリステア・デイヴィス
14 北方性とモダニズム(『虹』、『恋する女たち』) トニー・ピンクニー
訳者あとがき
さらに読み進めたい人のために(参考文献)
謝辞
英文目次
索引- メディアほか関連情報
- 著者紹介