英文学者 坪内逍遙
(著者)亀井俊介
判型 | 四六判 |
ページ | 205ページ |
価格 | 2,500円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0276-4 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 2021年4月20日 |
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- 解説
人文学の危機が叫ばれる昨今──この状況を打開する方策を探し求める人たちにとって、「融会自在」な学風を打ち立てた坪内逍遙の英文学活動は、学ぶべきところ無限にあるように思えるのだ。まさに「逍遙に還れ」である。
- 目次
序 章 英文学者坪内逍遙への関心
第一章 最初の東京大学
第二章 文学士の翻訳家
第三章 東京専門学校
第四章 『小説神髄』
第五章 「不愉快」から「飛躍」へ
第六章 文学科と『早稲田文学』
第七章 没理想論争
第八章 早稲田の坪内博士
第九章 早稲田大学英文科
第一〇章 「逍遙に還れ」
英文学者坪内逍遙年譜
参考文献
図版一覧
索引
あとがき
- メディアほか関連情報
■『毎日新聞』2021/07/14に書評が掲載されました
坪内逍遙は小説家、劇作家、翻訳家や評論家として知られているが、「英文学者」としてまともに論じられてこなかった。その空白が名著『英文学者 夏目漱石』の著者によって埋められたのは喜ばしい。(張競 明治大学教授・比較文学)
https://mainichi.jp/articles/20210529/ddm/015/070/013000c
■『讀賣新聞』2021/07/14に書評が掲載されました
文学理論の輸入過多が長年続いたせいで、文学とじかに向き合う解放感を感じにくくなった今、世界文学的な発想の先駆と言うべき逍遥の研究と教育の大らかさがぼくたちを誘っている。(栩木伸明 アイルランド文学者・早稲田大教授)
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/review/20210612-OYT8T50134/
■『朝日新聞』2021/07/10の「著者に会いたい」のコーナーで亀井俊介先生と『英文学者 坪内逍遙』が取り上げられました
逍遙は「知識や情報を集め、自分の知と情を結集して西洋の文明を学び、日本の文学の近代化を考えた。そして大変な教育者でした。」
https://www.asahi.com/articles/DA3S14968600.html
■『週刊読書人』2021/08/13に書評が掲載されました
本書は坪内逍遙というひとりの文人の学問的意義を再訪した書であると同時に、本邦における西洋文学受容史でもあり、地方と中央、田舎と都会という観点を盛り込みながら、学問における「知と情」を再確認するための本でもある。(大串尚代 慶應義塾大学教授・アメリカ文学)
https://dokushojin.com/review.html?id=8345
■2021年11月27日、早稲田大学英文学会・早稲田大学英語英文学会合同大会講演会(Zoom開催)で亀井俊介先生が『英文学者 坪内逍遙』『英文学者 夏目漱石』について講演されました。【英文学コース】講演会「逍遥、漱石、それから」
- 著者紹介
- 関連書籍