『ダーバヴィル家のテス』を読む
(著者)中林良雄
判型 | 四六判上製 |
ページ | 560ページ |
価格 | 4,660円(税別) |
ISBN | 978-4-88198-835-0 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 1995年11月1日 |
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- 解説
トマス・ハーディの『テス』の精髄をヨーロッパ文化の文脈で捉え、社会批判の小説という枠から解放すると共に、外国文学研究の主体的あり方を問う。また同一テーマが、論考・語釈・受容史の三つの観点から追求されている点は本書の特色だ。
- 目次
まえがき
第一部 神は細部に宿る
Ⅰ 序説
Ⅱ ストーンヘンジの石の上で眠るテス― 「第五十八章」をめぐって―
Ⅲ 女性原理の体現者としてのテス― ギリシア・ローマ神話的位相―
Ⅳ 夜明けのテスとマグダラのマリア― 「第二十章」をめぐって―
Ⅴ 『テス』とキリスト教
第二部 『テス』における「異教的要素(ベイガン・エレメント)」考
第三部 『ダーバヴィル家のテス』受容史― 邦訳を中心として―
序説 大澤 衛のハーディについて
Ⅰ 最初期の雑誌紹介記事(明治二十年代)
Ⅱ 柳村上田敏と和軒梅澤精一(明治三十年代)
Ⅲ 『テス』邦訳前史(明治四十年代)
Ⅳ 短篇の邦訳と『テス』の註釈書(明治三十年代~大正中期)
Ⅴ 平田禿木とハーディ(明治四十年代~大正期)
あとがき- メディアほか関連情報
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