フィクションの言語/イギリス小説の言語分析批評〈言語科学の冒険5〉
(著者)デイヴィッド・ロッジ (訳)笹江 修 西谷拓哉 米本弘一 野谷啓二
判型 | A5判上製 |
ページ | 485ページ |
価格 | 4,000円(税別) |
ISBN | 978-4-88198-919-7 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 1999年10月1日 |
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- 解説
詩の分野に比べ、テクストの「綿密かつ鋭い」読みが、こと小説の分野では未だその域にも近づいていない。そこでまず、現代批評の流れを詳らかにし、そうした現代批評理論を視野に入れながら、19世紀と20世紀の主だったイギリス作家のテクスト分析を実践する。
- 目次
まえがき
第一部 小説家の媒体と技巧―─小説批評の問題点
第一章
序論
現代批評と文学言語
韻文と散文
F・W・ベイトソン―─観念と論理
クリストファー・コードウェル―─擬似現実の流れ
翻訳の観点からの議論
プルーストとスコット・モンクリーフの比較
翻訳―─詩と散文
悪文の観点からの議論
現代小説の動向―─ 一つの脱線
議論の要約
J・M・キャメロン―─語順が大事
言語とフィクションの幻想
F・W・ベイトソンとB・シェイケヴィッチ―─細部描写
第一章の結論
第二章
文体の概念
文体論
文体と現代の言語学
M・リファテール―─科学的文体論
J・ウォーバーグ―─適切な選択
F・R・リーヴィスと小説の倫理的次元
第三章
結論―─原理
結論―─方法
反復
第二部
序文
第一章 『マンスフィールド・パーク』の語彙
第二章 ファイアとエア―─シャーロット・ブロンテの自然の力の戦い
第三章 『苦難の時代』の修辞法
第四章 テス、自然、ハーディの声
第五章 河畔のストレザー
第六章 『トーノ・バンゲイ』とイングランドの状況
第七章 モダン、現代、そしてエイミスであることの意義
第二版あとがき
注
訳者あとがき
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