問い直す異文化理解
(編)中央英米文学会
判型 | A5版上製 |
ページ | 430ページ |
価格 | 3,800円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0135-4 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 2007年5月1日 |
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- 解説
トーマス・ハーディ、T. S.エリオット、ジャック・ロンドン、フォークナーなどの文学作品に織り込まれている文化的特色を検証した論文集。本書では、文学作品を従来の文学史的文脈ではなく、社会史的文脈で捉える。文化の基底にある「ことば」を据えながら、イギリス、アイルランド、アメリカを中心とした映画・演劇・音楽・哲学に研究対象の幅を広げ、いま異文化理解そのものを問い直す一冊。
- 目次
まえがき
<英国>
ハーディ『ダーバヴィル家のテス』について――テス、エンジェル、アレクが抱える「二重性」について●斉藤健太郎
大地母神としてのテス――宗教史と自然史の観点から●坂 淳一
『ダーバヴィル家のテス』とウェセックス――ハーディ・カントリーの地誌学●中林良雄
労働党政権誕生とT. S.エリオット●滝澤 博
<アイルランド>
『ユリシーズ』の「テレマコスの旅立ち」――スティーヴンの歴史と成長●桑原俊明
<アメリカ>
ジョン・ブラウンの遺骸は朽ち果てても●佐藤晴雄
ジャック・ロンドンと椋鳩十――椋はロンドンの「戦争」も読んだ●森 孝晴
神よ アメリカに祝福を――アメリカのアーヴィング・バーリン、アーヴィング・バーリンのアメリカ●長尾主税
若き日のフォークナーと《サッポー詩体》をめぐって――サッポーとホラーティウスとA. C.スウィンバーンとの聯関において●斉藤 久
ハリウッドを襲う「マッカーシズム」――エリア・カザンの場合●斉藤忠志
シーガル『ある愛の詩』の言葉と文化●藤井建三
サイモン&ガーファンクルの“The Sound of Silence”をめぐって――荒廃から再生を求めて●渡部孝治
映画『ロッキー』とアメリカン・ドリーム●岡崎 浩
<その他>
トポスの論理――レトリックの知の可能性●金谷博之
視覚的芸術に内在する文化史的諸様相●石井康夫
日本語接尾辞「-っぽい」と英語接尾辞「-ish」の類似と相違について●梅原敏弘
あとがき- メディアほか関連情報
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