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アメリカ短編ベスト10

(編訳)平石貴樹  

アメリカ短編ベスト10
判型 四六判
ページ 361ページ
価格 1,800円(税別)
ISBN 978-4-7754-0237-5
Cコード
略号
発売日 2016年6月15日

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解説

「アメリカ人のいろいろな生活、いろいろな考えかたを、まずは楽しんでもらいたい」という主旨のもとベスト10作品をアメリカ文学研究の泰斗で本格推理小説作家・平石貴樹が厳選し翻訳した。氏、初の編訳アンソロジー。

目次

1 エドガー・アラン・ポー「ヴァルデマー氏の症例の真相」
2 ハーマン・メルヴィル「バートルビー」
3 セアラ・オーン・ジュエット「ウィリアムの結婚式」
4 イーディス・ウォートン「ローマ熱」
5 ジャック・ロンドン「火をおこす」
6 ウィリアム・フォークナー「あの夕陽」
7 アーネスト・ヘミングウェイ「何かの終わり」
8 バーナード・マラマッド「殺し屋であるわが子よ」
9 ジェイムズ・ボールドウィン「サニーのブルース」 
10 レイモンド・カーヴァー「シェフの家」
次 リチャード・ブローティガン「東オレゴンの郵便局」
あとがき

メディアほか関連情報

本書刊行を記念して行なわれた平石貴樹×柴田元幸トークショーはこちらからお読み頂けます:https://www.shohakusha.com/news_detail/5

 

■ 「週刊読書人」2016年9月30日に掲載されました

したがって、アンソロジーは名作や傑作を集めれば成り立つものではなく、読者の小説鑑賞のスケール感を揺さぶるような〈意外作〉を加えることが要諦なのだと理解しておきたいと思う。そのような考え方を念頭に置くと、本書の魅力はゆたかな遍在ぶりを示していることに気づく。(略)まずヘミングウェイの「何かの終わり」だ。(略)ニックの登場する直前に置かれた、廃墟となった製材所の冒頭の描写に早くも魅了されてしまい、目を凝らして読み進めるほどの見事な作品と言える。
(中村邦生・作家、大東文化大学教授)

 

■ 「週刊新潮」2016年7月28日号に掲載されました

ポー「ヴァルデマー氏の症例の真相」からブローティガン「東オレゴンの郵便局」まで、厳選された名短編が新訳で並ぶ。中でもメルヴィルの「バートルビー」は、アメリカ文学者にして作家でもある著者が、「最高峰でベスト・ワン」と呼ぶ逸品。味わうしかない。

 

■ 「週刊文春」2016年7月7日号に掲載されました

編訳者の手厚いあとがきと併せて、米文学史の約百年を俯瞰できる。

著者紹介
  • 平石貴樹

    1948年、函館生まれ。作家、東京大学名誉教授。1983年、「虹のカマクーラ」で第七回すばる文学賞受賞。小説に『松谷警部と目黒の雨』『松谷警部と三鷹の雨』『松谷警部と三ノ輪の鏡』(東京創元社)、『潮首岬に郭公の鳴く』『立待岬の鴎が見ていた』『葛登志岬の雁よ、雁たちよ』『室蘭地球岬のフィナーレ』(光文社)、『サロメの夢は血の夢』『スノーバウンド@札幌連続殺人』(光文社文庫)、文学研究関連の著書に『アメリカ文学史』『小説における作者のふるまい──フォークナー的方法の研究』(松柏社)、『メランコリック デザイン──フォークナー初期作品の構想』(南雲堂)、翻訳にオーエン・ウィスター『ヴァージニアン』(松柏社)、ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』(共訳、岩波文庫)など。

関連書籍
  • フォークナー 第6号/特集「フォークナーと短編小説」

  • 新編 オー・ヘンリー傑作集/「宝石店主の浮気事件」他十八編

  • どこにもない国/現代アメリカ幻想小説集

  • 黄昏/エリザベス・スペンサー短篇集

  • ヴァージニアン/〈アメリカ古典大衆小説コレクション4〉

  • しみじみ読むアメリカ文学/現代文学短編作品集

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