ヨーロッパの文化・文芸とケルト/学問を野に放つ試み
(著者)本田錦一郎
判型 | 四六判上製 |
ページ | 268ページ |
価格 | 2,500円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0064-7 |
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発売日 | 2004年6月1日 |
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- 解説
華麗なヨーロッパ文化史を、ジャンルを問わず追い求めていくと、さまざまな文化と出会う。ギリシャ・ローマ、キリスト教はもちろん、さらに遠いケルトも顕著な一例。これら往昔の文化の持続性と現代の文化変貌を、立体的かつリアルに描く一冊。
- 目次
はじめに
I ケルト文化について
1. ヨーロッパ基層文化のひとつとして
2. イギリス・ロマン派とケルト
3. アイルランド文学とケルトの遺産
II ヨーロッパにおける文化の主役交代
1. ダンテからシェイクスピアへ
2. イギリス・ルネッサンスの落子たち―形而上派詩人の揺動―
3. 「神々の死」も実相をさぐる
III 世紀末美学の周辺
1. ユイスマンス『さかしま』とその波紋
2. ビアズリーとクリムト
3. 批評家としてのアーサー・シモンズの航跡
IV 二〇世紀の風景
1. エリオットの生涯における三つの選択
2. ダダとシュルレアリスム
3. ジョイスと転成されたケルト文化
主な参考文献
おわりに- メディアほか関連情報
■ 「出版ニュース」2004年9月上旬号に掲載されました
~著者は、その全体図を示しながら文化の中心軸が神から人間へ変化してゆく近代から20世紀までのヨーロッパにおける文化の主役交代を描きだす。~同書評より
■ 「週刊読書人」2004年7月16日号に掲載されました
~平易な文体で語り部が語るかのように「学問を野に放とう」と試みている。(中略)西欧文化という大きな主題をこのように巨視的に語られてみて、筆者は考え始める-活字離れの世ではあっても、良書とは、ひとを考えに誘うものだ、と。~同書評より (原孝一郎 氏=成蹊大学教授)
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