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新版 黄色い星/ヨーロッパのユダヤ人迫害1933-1945

(編著)ゲルハルト・シェーンベルナー   (訳)山本 淳  森田 明  土屋洋二  日野安昭  浜島昭二  

新版 黄色い星/ヨーロッパのユダヤ人迫害1933-1945
判型 A5判
ページ 352ページ
価格 2,500円(税別)
ISBN 978-4-7754-0059-3
Cコード
略号
発売日 2004年7月1日

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解説

一人のドイツ人によって編まれたナチスドイツのユダヤ人迫害に関する歴史写真集の古典。未公開のものを含む200枚以上の写真は、迫害した者された者の言葉を、文書資料は、歴史が制度や事件の歴史ではなく、怖れ、侮蔑、絶望、希望の歴史であることを語り始める。

目次

まえがき
Ⅰ ヒトラーのドイツ
Ⅱ 実験場ポーランド
Ⅲ ゲットー
Ⅳ 集団銃殺
Ⅴ 移送
 絶滅収容所
 抵抗
 解放

メディアほか関連情報

■ 「週刊東洋経済」2004年10月16日号に掲載されました

~確かに本書に収録されている写真はおぞましい。普通目にする報道写真などではなく、加害者の立場にあったドイツ人が自分の手柄を記念するつもりで撮ったものだからである。~同書評より

■ 「東京新聞」2004年9月12日号に掲載されました

~「ゲットー」から「絶滅収容所」までの迫害の経緯が、言葉を失わせるような数多くの写真でたどられる。~同書評より

■ 「読売新聞」2004年8月29日号に掲載されました

~本書は、ヒトラーが政権奪取した1933年から始まる。集団銃殺、人体実験など「ユダヤ人を根絶やしにする計画」が頓挫した45年に至るまでを時系列に沿って再構成している。残虐な画面を支配するのは激情ではなく、むしろ静けさだ。大半の写真を第三帝国側が撮影している。(中略)同じ人間が、温かな絵を描き、見事な写真も撮る。この矛盾は人ごとではない。~同書評より (市原 氏)

■ 「デーリー東北」2004年8月3日号、「十勝毎日新聞」2004年8月7日号、「茨城新聞」2004年8月8日号、「長野日報」2004年8月10日号、「北日本新聞」2004年8月15日号で紹介されました

~人類史上例を見ないジェノサイド。その凄惨なユダヤ人迫害の全ぼうを、200枚を超える写真と70以上の文書資料で再構築した歴史的記録集。(中略)人々の目に例えようもない恐怖や絶望が浮かぶ。~同紹介より

■ 「京都新聞」2004年8月8日号に掲載されました

~それにしても本書の写真は恐ろしい。その恐ろしさは「これらが国家によって計画された何百万件もの犯罪の段階を追った記録だということである。そして、最も驚愕すべきは、この犯罪の現場を写しているのが人殺し連中自身だということである」と、ドイツのジャーナリストの編者は書いている。~同書評より

著者紹介
  • ゲルハルト・シェーンベルナー

    (Gerhard Schoenberner, 1931-2012)ドイツ生まれ。大学で政治学、ジャーナリズム学などを学ぶ。卒業後はジャーナリストとして活動、ユダヤ人迫害のテーマに取り組む。ゲシュタポ本部建物跡に作られた「アクティヴ・ミュージアム」協会会長、ヴァンゼー会議会場跡に開設された「ヴァンゼー会議資料館」館長などを歴任。

  • 山本 淳

    (やまもと・じゅん)ドイツ、スイスの大学で文学、政治哲学、宗教哲学を学ぶ。ベルリン自由大学宗教学科クラウス・ハインリヒ教授に師事し、Dr. phil. 豊橋技術科学大学名誉教授。著書に『オイディプスのいる町──悲劇『オイディプス王』の分析』(松柏社)など。訳書にゲルハルト・シェーンベルナー編『新版 黄色い星』(共訳、松柏社)、ゲルハルト・シェーンベルナー編『証言『第三帝国』のユダヤ人迫害』(共訳、柏書房)、C.G.ユング著『心霊現象の心理と病理』(共訳、法政大学出版局)など。

  • 森田 明

    1942年、旧満州生まれ。元名古屋市立大学人文社会学部教授。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専門はドイツ文学。訳書にゲルハルト・シェーンベルナー『証言「第三帝国」のユダヤ人迫害』(共訳、柏書房)、エドガー・ヒルゼンラート『ナチと理髪師』(文芸社)。

  • 土屋洋二

    1945年、伊豆・韮山に生まれ、横浜に育つ。元愛知大学文学部教授。東京外国語大学ドイツ語科卒業。京都大学大学院修士課程ドイツ語ドイツ文学専攻修了(文学修士)。同年、愛知大学教養部講師。1976年〜1978年までボン大学、ベルリン自由大学に留学。2004年春学期、ミュンヘン大学客員研究員。著書に『ペーター・フーヘル──現代詩への軌跡』(春風社)。訳書にゲルハルト・シェーンベルナー『証言「第三帝国」のユダヤ人迫害』(共訳、柏書房)、ヘルムート・プレスナー『遅れてきた国民―─ドイツ・ナショナリズムの精神史』(名古屋大学出版会)。

  • 日野安昭

    1947年、東京都生まれ。名古屋工業大学名誉教授。東北大学大学院文学研究科修士課程修了。専門は現代オーストリア文学。訳書にゲルハルト・シェーンベルナー『証言「第三帝国」のユダヤ人迫害』(共訳、柏書房)、ハンス・クルト『夢事典』(共訳、自由都市社)。

  • 浜島昭二

    1948年、愛知県生まれ。国立大学法人豊橋科学技術大学名誉教授。マールブルク大学近代ドイツ文学修士修了。専門は近代ドイツ文学。訳書にゲルハルト・シェーンベルナー『証言「第三帝国」のユダヤ人迫害』(柏書房、共訳)など。

関連書籍
  • 収容所ノート/ミツエ・ヤマダ作品集

  • ヒトラーに抱きあげられて

  • オイディプスのいる町/悲劇『オイディプス王』の分析

  • グラディーヴァ ポンペイ空想物語/精神分析的解釈と表象分析の試み