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弟よ、愛しき人よ メモワール

(著者)ジャメイカ・キンケイド   (訳)橋本安央  

解説

エイズで弟を失ったことがきっかけに、一度は捨てた故郷アンティーガの家族との、愛と憎しみの日々を追憶する。アメリカで人気沸騰のクレオール作家、ジャメイカ・キンケイドがすべての女性に贈る、せつなくも美しい家族ドキュメンタリー。

目次
メディアほか関連情報

■「讀賣新聞オンライン」(2023/10/02 11:30)の記事「村上春樹氏は? 多和田葉子氏は?…ノーベル文学賞、発表迫る 期待される世界の作家たち」で同書が紹介されました

(中略)エイズで死去した実弟のことを 綴つづ った回想録『弟よ、愛しき人よ メモワール』(97年)は、全米図書賞ノンフィクション部門の最終候補に選ばれた。作品に流れる植民地支配に対するむき出しの怒りが、どう評価されるのか。

著者紹介
  • ジャメイカ・キンケイド

    1949年生まれ。カリブ海東部の小アンティル諸島に位置するアンティグア・バーブーダの首都セントジョンズ生まれ。17歳で渡米。1973年、Elaine Potter Richardson から Jamaica Kincaid に改名。The New Yorker の専属ライター、ハーバード大学のアフリカ系アメリカ人研究の講師を務めた。パトワ語によるポストコロニアル小説の旗手。

  • 橋本安央

    1967年生まれ、大阪府出身。関西学院大学文学部教授。京都大学文学部卒業後、アデルファイ大学大学院修士課程、東京都立大学大学院修士課程を修了。専門はアメリカ文学。著書に『高橋和巳──棄子の風景』(試論社)、『痕跡と祈り──メルヴィルの小説世界』(松柏社)、訳書にジャメイカ キンケイド『弟よ、愛しき人よ メモワール』(松柏社)。そのほか、『高橋和巳・高橋たか子 電子全集 第1巻 高橋和巳 小説1『邪宗門』ほか』(小学館)の解説を担当。

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