判型 | 四六判上製 |
ページ | 224ページ |
価格 | 2,400円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0060-9 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 2004年5月1日 |
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- 解説
18世紀英国の「チャップブック」からコールディットやクレインら19世紀ヴィクトリア朝の絵本、20世紀では『くまのプーさん』やロベールの『ふたりはともだち』、更に日本の名作『ぐりとぐら』シリーズまで、国内外の名作絵本を取り上げた野心的な論集。
- 目次
緒言 渡邊利雄
Ⅰ 〈ピーターラビット絵本〉──その読み方 吉田新一
Ⅱ 行商本と絵本の世界 佐藤和哉
Ⅲ ポター以前の絵本──日本女子大学所蔵の稀覯書より 百々佑利己
Ⅳ ピーターラビット──青い上着の魅力 坂井妙子
Ⅴピグリン・ブランドは空を飛ぶか 川端康雄
ピーターラビットとクマのプーさん──ビアトリクス・ポターとA・A・ルミンの描いた子ども 佐藤千佳
アーノルド・ローベル『ふたりはともだち』の文学性 斉藤美加
カステラを焼いた野ねずみたち──『ぐりとぐら』をめぐって 石井光恵
ビアトリクス・ポターと博物学ブーム 三神和子
図版リスト- メディアほか関連情報
■ 英語年鑑2005年版に掲載されました
~「文学作品から文化へ」という方向は、2003年12月に行なわれた日本女子大でのシンポジウム「ピーター・ラビットは時空を超えて─近代絵本の諸相─」(これは三神和子、川端康男編『絵本が語りかけるもの─ピーター・ラビットは時空を超えて』松柏社、として出版された)にも顕著に見られた。「ピーター・ラビット─青い上着の魅力」(坂井妙子)は、衣服を着た動物というキャラクターのあり方から、時代の「懐古趣味や田園回帰趣味」などをたどり、結局作品は「麗しきイギリス」を世界に広めるプロパガンダとして機能したという。ただしこのことを特に否定的にとらえてはいない。~同書 谷本誠剛 氏「児童文学の研究」より
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