やきにく丼、万歳!/おやじの背中、息子の目線
(著者)佐藤洋二郎
判型 | 四六判 |
ページ | 174ページ |
価格 | 1,400円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0117-0 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 2006年6月20日 |
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- 解説
『日経新聞』連載「さらりーまん生態学」をはじめ、様々な場面で〈おやじと息子〉について語ってきた作家・佐藤洋二郎の、心温まるエッセイ集。全編にわたり著者の父親としての人生哲学が堂々と存在する。その説教臭くない教訓は殺伐とした今日の親子関係に一石を投ずる。
- 目次
願いごと
花火
八月十五日の記憶
春がきた
親の勝手
初代反面教師
富士は天才
二月の風
二代目反面教師
梅雨空の国
図書館好き
漱石の墓
好きなことなら努力もする
あんなのいんちきだよなあ
急がぬ人生
男にもてる
神々廻ふらふら
煮干しの好きな人たち
小説家の妻
わがままなこども
恋がはぐくむ感受性
どうする。日本
ラーメン・餃子に一泊二日
こどものうちの経験
「お勉強」はできても…
親子の酒場
二百八十円の幸福
人生は寄り道ばかり
「苦み」から知る本当の人生
息子に響け、父の人生哲学
理解深める大切な「言葉」
親の責任
己に厳しく
やきにく丼、万歳!
おたがいさま
思うがままに
馬と鹿と酒
がんばってる神楽坂
息子に負けた- メディアほか関連情報
■ 「クロワッサン」2006年9/10月特大号の取材を受けました
~このエッセイには佐藤洋二郎さんの息子さんの3歳から16歳までの成長の様子が描かれる。「遅くできた子どもで、『お前はお母さんのおもちゃとして生まれてきたんだからな』と言い聞かせているんですよ。いま高校生ですが、放任しているので勉強をしないで一人旅やラーメンの食べ歩きなど自由にしているようです」(中略)佐藤さんは自立のためのスパルタ教育をしていると言ってもいい。人生は旅だ、とよく言われるが、ひとり旅で自立心が養われる。~同「著者インタビュー」より
■ 「出版ニュース」2006年8月号に掲載されました
~この本は、作家である著者が40歳をすぎてから生まれた男の子とさまざまな場面で語ってきた「おやじと息子」についての心温まるエッセイ集である。(中略)父親は子どもに大切なものは「言葉」だと語り、話さないと相手はお前を判断できないのだから、ちゃんと判断してもらいたいのなら話すことだと伝えている。そこには、やさしくても厳しく育てるというのが親の務めだという、厳しさを秘めつつもやさしい著者の眼差しが随所に感じられる。~同書評より
■ 「毎日新聞」2006年8月13日に掲載されました
~人生の切なさを描いて定評のある作家のエッセー集。一人息子とのやりとりが中心につづられている。放浪癖のある父親は、40歳でできた息子に優しく厳しく接する。勉強はしないでもいい(塾へ行きたいと言うと、やめろと応える)。男から好かれる男になれ。よわい者いじめはするな。女の子を泣かせるな。やる気があれば、人間はなんとかなるんだから……。一見、破天荒に見えるが、筋は通っている。~同書評より
■ 「読売新聞」2006年7月16日朝刊の取材を受けました
~子の顔色に一喜一憂し、自信を失っている父親は世に多い。だがこの作家は、自分が子どもだったころの気持ちを忘れず、人間の弱さを隠さず、真正面から本音で一人息子と向き合う。そんな潔さに貫かれた、温かいエッセー集である。(中略)本書の「息子に負けた」にある通り、今年の初めに息子と相撲を取って腰から落ち、救急車で運ばれた。「それまでは百戦百勝。いまでも、負けるはずがないと思っています。」時折痛むという腰を伸ばして、父は少年のように笑った。~同「本のよみうり堂」より
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