映画でわかるイギリス文化入門
(著者)板倉厳一郎 (著者)スーザン・K・バートン (著者)小野原教子
判型 | A5判 |
ページ | 339ページ |
価格 | 2,500円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0138-5 |
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発売日 | 2008年6月16日 |
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- 解説
ロングセラー『映画でわかるアメリカ文化入門』のイギリス版!
音楽、階級、教育、帝国主義、ファッション、文学、ユーモア......知っているようで知らない15のトピックをイギリス映画30作品からあぶり出して徹底的に解説。初心者にもわかりやすい一冊。
- 目次
イギリス文化を知るための15のトピック
音楽・階級・教育・国民性・ジェンダー・セクシュアリティ・宗教・食・地域性・帝国主義・戦争・犯罪・ファッション・文学・民族・人種・ユーモア・歴史遺産
イギリス文化を知るための30の映画
・『戦場にかける橋』(1957)
・『007』(1962~)
・『アラビアのロレンス』(1962)
・『大脱走』(1963)
・『ハード・デイズ・ナイト』(1964)
・『マイ・フェア・レディ』(1964)
・『モンティ・パイソン』(1969~74)
・『小さな恋のメロディ』(1971)
・『アナザー・カントリー』(1984)
・『インドへの道』(1984)
・『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1985)
・『眺めのいい部屋』(1986)
・『コックと泥棒、その妻と愛人』(1989)
・『フォー・ウェディング』(1994)
・『トレインスポッティング』(1996)
・『秘密と嘘』(1996)
・『マイケル・コリンズ』(1996)
・『恋におちたシェイクスピア』(1998)
・『リトル・ダンサー』(2000)
・『ゴスフォード・パーク』(2001)
・『ハリー・ポッター』(2001~)
・『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001, 2004)
・『ロード・オブ・ザ・リング』(2001~2003)
・『ベッカムに恋して』(2002)
・『ネバーランド』(2004)
・『オリバー・ツイスト』(2005)
・『プライドと偏見』(2005)
・『Vフォー・ヴェンデッタ』(2006)
・『麦の穂をゆらす風』(2006)
・『ミス・ポター』(2007)
イギリス英語ひとくちメモ
イギリス文化史年表
あとがき- メディアほか関連情報
■ 「キネマ旬報」7月下旬号に掲載されました
本書のメインは、具体的にピックアップされたイギリス映画30本の怒涛の読み解きだ。「映画でわかるイギリス文化」というより、日本人が誤読しがちなイギリス映画を正しく理解するための、深い知識と鋭い批評性が駆使されたテキストがずらずら続き、入門の域を超えて圧倒されるものがあった。「英国伝統映画」のステレオタイプなお国柄の利用、「インドへの道」や「マイケル・コリンズ」の社会認識の欺瞞、何気ない描写に表出されるジェンダーやセクシュアリティの問題など……個人的にも大変勉強になった。なにより素晴らしいのは、三名の筆者がクロスカルチャーを語る越境力を備えていること(最近の若者文化もカバー)。「ロード・オブ・ザ・リング」からオーウェン、カサビアンへとつなげていく芸当など、映画専門家では中々出来そうもない!(森直人)
- 著者紹介
- 関連書籍