松柏社

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映画でわかるイギリス文化入門

(著者)板倉厳一郎   (著者)スーザン・K・バートン   (著者)小野原教子  

解説

ロングセラー『映画でわかるアメリカ文化入門』のイギリス版!

音楽、階級、教育、帝国主義、ファッション、文学、ユーモア......知っているようで知らない15のトピックをイギリス映画30作品からあぶり出して徹底的に解説。初心者にもわかりやすい一冊。

目次

イギリス文化を知るための15のトピック
音楽・階級・教育・国民性・ジェンダー・セクシュアリティ・宗教・食・地域性・帝国主義・戦争・犯罪・ファッション・文学・民族・人種・ユーモア・歴史遺産

イギリス文化を知るための30の映画
・『戦場にかける橋』(1957)
・『007』(1962~)
・『アラビアのロレンス』(1962)
・『大脱走』(1963)
・『ハード・デイズ・ナイト』(1964)
・『マイ・フェア・レディ』(1964)
・『モンティ・パイソン』(1969~74)
・『小さな恋のメロディ』(1971)
・『アナザー・カントリー』(1984)
・『インドへの道』(1984)
・『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1985)
・『眺めのいい部屋』(1986)
・『コックと泥棒、その妻と愛人』(1989)
・『フォー・ウェディング』(1994)
・『トレインスポッティング』(1996)
・『秘密と嘘』(1996)
・『マイケル・コリンズ』(1996)
・『恋におちたシェイクスピア』(1998)
・『リトル・ダンサー』(2000)
・『ゴスフォード・パーク』(2001)
・『ハリー・ポッター』(2001~)
・『ブリジット・ジョーンズの日記』(2001, 2004)
・『ロード・オブ・ザ・リング』(2001~2003)
・『ベッカムに恋して』(2002)
・『ネバーランド』(2004)
・『オリバー・ツイスト』(2005)
・『プライドと偏見』(2005)
・『Vフォー・ヴェンデッタ』(2006)
・『麦の穂をゆらす風』(2006)
・『ミス・ポター』(2007)

イギリス英語ひとくちメモ
イギリス文化史年表
あとがき

メディアほか関連情報

■ 「キネマ旬報」7月下旬号に掲載されました

本書のメインは、具体的にピックアップされたイギリス映画30本の怒涛の読み解きだ。「映画でわかるイギリス文化」というより、日本人が誤読しがちなイギリス映画を正しく理解するための、深い知識と鋭い批評性が駆使されたテキストがずらずら続き、入門の域を超えて圧倒されるものがあった。「英国伝統映画」のステレオタイプなお国柄の利用、「インドへの道」や「マイケル・コリンズ」の社会認識の欺瞞、何気ない描写に表出されるジェンダーやセクシュアリティの問題など……個人的にも大変勉強になった。なにより素晴らしいのは、三名の筆者がクロスカルチャーを語る越境力を備えていること(最近の若者文化もカバー)。「ロード・オブ・ザ・リング」からオーウェン、カサビアンへとつなげていく芸当など、映画専門家では中々出来そうもない!(森直人)

著者紹介
  • 板倉厳一郎

    1971年生まれ。関西大学文学部教授。京都大学大学院文学研究科修了、博士(文学)。専門は現代イギリス小説、ポストコロニアル文学。著書に『魔術師の遍歴──ジョン・ファウルズを読む』(松柏社)、『大学で読むハリー・ポッター』(松柏社)、『現代イギリス小説の「今」』(分担執筆、彩流社)、Narratives of Trauma in South Asian Literature(分担執筆、Routledge)、Fear, Anxiety, and Crisis in Europe(分担執筆、Routledge、近刊)など。

     

  • スーザン・K・バートン

    1966年、スコットランド生まれ。英国サセックス大学大学院博士課程修了、博士(歴史学)。元名古屋商科大学所属。専門は社会史、オーラル・ヒストリー、比較文化論。
     

  • 小野原教子

    1968年、大阪生まれ。兵庫県立大学国際商経学部准教授。京都大学大学院博士課程修了、博士(人間・環境学)。専門は現代ファッション、イギリス文化。共著書に『映画でわかるイギリス文学入門』。

関連書籍
  • 英文学の内なる外部/ポストコロニアリズムと文化の混淆

  • 魔術師の遍歴/ジョン・ファウルズを読む

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