判型 | 四六判上製 |
ページ | 476ページ |
価格 | 3,600円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0075-3 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 2005年3月1日 |
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- 解説
D.H.ロレンスの1912年の全ての手紙171篇を収録。この年の手紙は『息子と恋人』や『チャタレイ夫人の恋人』を執筆した当時のロレンスの私生活を窺い知ることができる。第一次世界大戦前のヨーロッパの社会雰囲気や思潮を探るための、文化研究の面でも貴重な基礎文献。
- 目次
アイリーン・ブリントン(Brinton, Irene)への書簡 一
ルイーザ・バロウズ(Burrows, Louisa)への書簡 一~一九
ジェシー・チェインバーズ(Chambers, Jessie)への書簡 一~四
アーネスト・コリングズ(Collings, Ernest)への書簡 一~三
ガートルード・クーパー(Cooper, Gertrude)への書簡 一
ヘレン・コーク(Corke, Helen)への書簡 一~四
フローレンス・カレン(Cullen, Florence)への書簡 一
アリス・ダックス(Dax, Alice)への書簡 一
ウォルター・デ・ラ・メア(De La Mare, Walter)への書簡 一~一二
デイヴィッド・ガーネット(Garnett, David)への書簡 一~一一
エドワード・ガーネット(Garnett, Edward)への書簡 一~四七
オースティン・ハリスン(Harrison, Austin)への書簡 一
メイ・ホルブルック(Holbrook, May)への書簡 一~一〇
ウィリアム・ホルブルック(Holbrook, William)への書簡 一~二
サリー・ホプキン(Hopkin, Sallie)への書簡 一~五
フォード・マドックス・ヘファー(Hueffer, Ford Madox)への書簡 一
エルゼ・ヤッフェ(Jaffe, Else)への書簡 一
エミリー・キング(King, Emily)への書簡 一
エイダ・ロレンス(Lawrence, Ada)への書簡 一~一〇
エドワード・マーシュ(Marsh, Edward)への書簡 一
アーサー・マクラウド(McLeod, Arthur)への書簡 一~一七
アリス・スミス(Smith, Alice)への書簡 一
フィリップ・スミス(Smith, Philip)への書簡 一~二
アーネスト・ウィークリー(Weekley, Ernest)への書簡 一
フリーダ・ウィークリー(Weekley, Frieda)への書簡 一~一四
あとがき
人名一覧
地名一覧
索引- メディアほか関連情報
■ 「英語年鑑」2009年版に掲載されました
膨大なロレンスの書簡を年度ごとに一冊にまとめて翻訳しようという壮大な計画で、今年度に二冊目と三冊目が刊行された。第四巻(1913)(吉村宏一・岩井学ほか編訳,松柏社,2007. 9)と第五巻(1914)(吉村宏一・北崎契縁ほか編訳,2008. 4)である。 各巻とも、それぞれ受取人ごとにまとめて翻訳されているのが特徴だ。両巻とも、エドワード・ガーネットあての手紙がもっとも多く、ロレンスのこの時期の人物交流の動向がよくわかる仕掛けになっている。
(川口喬一=筑波大学名誉教授)■ 週刊読書人2005年5月13日号に掲載されました。
~本書の構成もまだ、大胆なものである。通常、このような網羅的な書簡集では、日付順に手紙が並べられるものだが、ここでは受取人ごとに、姓のアルファベット順に整理されて、並べられている。静養先のボーンマスで知り合ったアイリーン・ブリントン(Brinton)への一通の手紙に始まり、この年に出会って出奔することになるフリーダ・ウィークリー(Weekly)への一四通に終わる。その結果、フリーダに宛てた情熱的な恋文が本書のクライマックスを作り上げ、ロレンスの人生・文学の両面において画期的な年となった一九一二年最大の事件が前景化される。~同書評より(武藤浩史氏)
- 著者紹介