雲くれないに/教育の原点をみつめて
(著者)佐川 弘
判型 | 四六判上製 |
ページ | 240ページ |
価格 | 1,500円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0205-4 |
Cコード | |
略号 | |
発売日 | 2014年6月10日 |
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- 解説
海軍予備学生として出征、辛うじて戦後に命を繋いだ著者は、敗戦国日本の再建は教育の刷新と民主化にあり、との信念から「子どもを育てる」道に身を投じる。私学の教育現場、市川の日出学園で四十有余年、悲喜交々の回想、次世代に語り継ぎたい「教育の原点」が、卒寿を迎えてなお熱く語られる。
- 目次
第一章 一期一会
・T君は立派な病院長
・おむつのプレゼント
・貝がらの名がわからない
・ピグマリオンの効果
・K君の死
・I君の父親の述懐
・乳離し・子離れ
・あざやかな転進
・十年後のかけ
・やる気を出させるには
・医療と教育
・U君を悼む
・Wさんの事故
・師弟の絆
・時の氏神
・天神さんのお守り
・レディXのノート
・先生はいのちの恩人だ
・初志貫徹
第二章 閑話零墨
・_啄同時
・スピーチ
・吾以外皆吾師
・三上の思
・シルバーシート
・人の縁
・私のクラス会
・ハナ・ハトとサイタ
・顔
・進歩と退化
・当たり外れ
・口は一つ
・点と線
・_(にんべん)はやめて
・教師のタイプ H型・S型
・胡瓜にギブス
・三尺下がって
・夫唱婦唱
・一掬の水
・右の耳・左の耳
・コトバの誤用
・暁闇の中で
・出航の心得
・流行語でたどる私史
・お国ぶり
・二百六歳の対談
・授業の条件
・ウドンの華はどれ
・本末転倒
・コトバの退化
・閑話休題(一)
・日本語のむずかしさ・同音異義
・子どもは床の間の置き物ではない
・墨ぬり教科書 GHQの落とし児
・丑に因んで
・目線の教育
・イン・プリンティング(刷りこみ)
・お袋の味
・漱石の苦笑い
・閑話休題(二)
・明治三年の落ちこぼれ
・ゼロから加算していくのが人生
・蝉
・偶感
・犬社会・猫社会
・冬あたたか
・金曜日の生花
・家に三声あり
第三章 話の方舟 児童との対話36
第四章 教育の回廊
・序文 六扁
・親子のみぞ
・ある父親の書簡に答えて
・教室・授業巡観を終えて
・As is the principal, so is the school.
・教師気質と教師の顔
・学校教育の限界はあるや否や
・教師の投影するもの
・やる気
・教師こそ学習環境だ
・子どもに対する七つの視点
・教材研究のための三視点
・いじめの赤信号
・虚心坦懐、初心に戻る その一
・虚心坦懐、初心に戻る その二
自伝的私小説(1) 時の筏の上で 流々転々
自伝的私小説(2) 雲くれないに ある予備学生の回想
あとがき- メディアほか関連情報
- 著者紹介