図書出版の松柏社

『隠遁者』が、失われた楽園をミルトンのいう「内なる楽園」として回復、追求しようとする作品であることを、One Lifeの楽園から、神の楽園への旅を続ける詩人の姿を通して論証する。未完の三部作『隠遁者』再構築の試みを提唱する。

はしがき
Abbreviations
序
第一章　『隠遁者』の誕生
第二章　『グラスミアの家』における楽園
第三章　「内なる楽園」とその盛衰
第四章　ワーズワスの転向― 『グラスミアの家』から『逍遥』へ
第五章　『逍遥』― 「楽園」への長い逍遥
結語― 「内なる楽園」三部作への道
参考文献
索引