図書出版松柏社

変容する悲劇/英米文学からのアプローチ

解説

ルネッサンス期から現代に至る、イギリス・アメリカの演劇、詩、小説に見られる悲劇的精神とは何かを、現代の視点から問い直す。大学授業の教科書として、卒論の参考書として、多くの示唆を与えてくれる格好の悲劇論の入門書。

目次

はじめに
Ⅰ　悲劇論への試み
Ⅱ　悲劇的なるものへの問い
Ⅲ　ヒーローの時代
Ⅳ　詩的イメージと悲劇
Ⅴ　近代のきしみの中で
_　立ち上がる女
_　悲劇をめぐる余白
索引

メディアほか関連情報

著者紹介

川崎淳之助

（1927-2018）神奈川県生まれ。立教大学名誉教授。日本ワイルド協会名誉会長。立教大学文学部英米文学科卒業。専門はイギリス演劇（エリザベス朝演劇、風習喜劇）。著書に『チムール──シルクロードの王者』（朝日選書）、『シェイクスピア大事典』（共編、日本図書センター）、『変容する悲劇──英米文学からのアプローチ』（編著、松柏社）、訳書にディケンズ『二都物語』（共訳、表現社）、ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』（共訳、表現社）、オスカー・ワイルド『サロメと名言集』（共訳編、新樹社）など。