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D. H. ロレンス書簡集 V/1914

(編訳)吉村宏一・北崎契縁ほか

30名の人たちに宛てて書かれた、1914年のD. H. ロレンスの書簡を収録。フリーダとの結婚、E.ガーネットとの対立、第一次世界大戦の勃発、さらにコテリアンスキーとの出会い、など人生の一大転機に直面したロレンスを、誰もが逃れられない時代の背景が取り囲んでいた。ロレンスの小説家としての成長が明瞭に読み取れる貴重な資料。

四六版上製

424頁

3888円(税込)

978-4-7754-0147-7

2008年4月28日

   
    ゴードン・キャンベル (Campbell, Gordon) への書簡
    エイダ・クラーク (Clarke, Ada) への書簡
    ダグラス・クレイトン (Clayton, Douglas) への書簡
    アーネスト・コリングズ (Collings, Ernest) への書簡
    トマス・ダンロップ (Dunlop, Thomas) への書簡
    コンスタンス・ガーネット (Garnett, Constance) への書簡
    デイヴィット・ガーネット (Garnett, David) への書簡
    エドワード・ガーネット (Garnett, Edward) への書簡
    メイ・ホルブルック (Holbrook, May) への書簡
    サリー・ホプキン (Hopkin, Sallie) への書簡
    ウィリアム・ホプキン (Hopkin, William) への書簡
    キャサリン・ジャクスン (Jackson, Catherine) への書簡
    エトガール・ヤッフェ (Jaffe, Edgar) への書簡
    ミッチェル・ケナリー (Kennerley, Mitchell) への書簡
    S・S・コテリアンスキー (Koteliansky, S. S. ) への書簡
    アイヴィ・ロウ (Low, Ivy) への書簡
    エイミー・ローウェル (Lowell, Amy) への書簡
    エドワード・マーシュ (Marsh, Edward) への書簡
    アーサー・マクラウド (McLeod, Arthur) への書簡
    ハロルド・モンロー (Monro, Harold) への書簡
    ハリエット・モンロー (Monroe, Harriet) への書簡
    J・M・マリ (Murry, J. Middleton) への書簡
    J・B・ピンカー (Pinker, J. B.) への書簡
    アーサー・ルウェリン・ロバーツ (Roberts, Arthur Llewelyn)への書簡
    ヘンリー・サヴェッジ (Savage, Henry) への書簡
    J・C・スクワイア (Squire, J. C.) への書簡
    メアリ・セントへリア (St Helier, Mary) への書簡
    アルフレッド・スートロ (Sutro, Alfred) への書簡
    オーブリー・ウォーターフィールド (Waterfield, Aubrey) への書簡
    ジェイン・ウェルズ (Wells, Jane) への書簡

    解題「一九一四年とロレンス」
    あとがき

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    索引

■ 「週刊読書人」2008年6月13日に掲載されました

 本書はイギリスの小説家・詩人のD・H・ロレンスの全書簡の翻訳第五巻である。一九一四年の書簡が収録されている。ふつう書簡集は年代順に編纂されているが、本書はそうではなくて、三〇人の宛先人がABC順にまとめられている。その点で、分かりやすく読みやすい。一九一四年の自伝として読める。(宛先人の適切な説明が役に立つ)
 一九一四年はロレンスにとってどういう年であったかは本書の「解題」に詳しいが、もっとも重要な事件は七月一三日のフリーダ・ウィークリーとの結婚である。大学時代の恩師の夫人フリーダに会い、たちまちその魅力に取りつかれて激しく愛するようになり、一九一二年の五月にいっしょにイギリスを出てドイツ、イタリアで同棲生活をしていた。四月にフリーダの離婚が成立したので、早速イギリスにもどり結婚したのである。七月七日のトマス・ダンロップへの書簡のなかに「人生で絶対に外すことができないものは、あなたが奥さんを心の底から、信じて疑わないほどに愛することなのです。身も心も一糸まとわぬ姿で愛することです」とあるが、これは結婚直前のロレンス自身の気持を述べたものと解釈できる。フリーダとの結婚はロレンスの作家として生活を充実させた。そのことが最後の長編小説『チャタレー夫人の恋人』を生み出したのである。
(倉持三郎=東京学芸大学名誉教授)

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