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フィリップ・プルマン『ライラの冒険』の科学

著)メアリ・グリビン/ジョン・グリビン  訳)松村伸一

2008年3月1日から『ライラの冒険──黄金の羅針盤』が日本映画公開!この<ライラの冒険>3部作が100倍面白くわかる科学の本!

ダストや複数世界は「実在」する? <ライラの冒険>3部作『黄金の羅針盤』『神秘の短剣』『琥珀の望遠鏡』は、どんな科学理論を踏まえているか。科学読み物の名手が、プルマンの物語世界を足がかりに、暗黒物質から、量子力学、ひも理論、ガイア理論まで、現代科学の重要な考え方を、面白くわかりやすく解説。物語に負けない、科学の不思議と感動を教えてくれる。<ライラの冒険>シリーズの物語世界の謎を解いてくれます!! 原作者プルマンの序文付き。

四六変形判

205

1728円(税込)

978-4-7754-0146-0

2008年3月刊行

   
    科学―とても短い序文 フィリップ・プルマン

    第1章 光り輝く物質―科学の秘密、そして輝くすべての星々
    第2章 闇黒物質―隠された世界、そしてダストの本質
    第3章 北極光―空の光、そして磁力の網
    第4章 黄金の羅針盤―真理の意味、そして無意識の精神
    第5章 別世界―世界のかなたの世界、そして量子ネコ
    第6章 神秘の短剣―隠された次元、そしてそれらを切る方法
    第7章 「もし」の世界―選択の力、そしてバランス芸
    第8章 ともに生きる―車輪の本質、ハチドリ、そして生きている惑星
    第9章 琥珀の望遠鏡―見えない光を見る方法、そして科学者の働き方
    第10章 もつれ―必要なのは愛だけ

    ふたたび物語のほうへ―とても短いあとがき 

    ほかに読むべき本
    用語解説
    さくいん

■ SUMISEI Best Book (スミセイベストブック)2008年8月号に掲載されました

 本書『フィリップ・プルマン「ライラの冒険」の科学』は、この物語の背景にある科学を子どもたちにも分かりやすく解説した啓蒙書だ。『ライラの冒険』のもう一つの魅力は、その多くの部分が科学的な考証に基づいていることにある。物語中には、ファンタジーにはお約束の魔法や未知の生物など、子どもたちがワクワクする仕掛けが施されているが、それらの多くは現代科学の考え方の延長線上にある。だからこそ、本書の著者である著名なサイエンスライターのメアリ・グリビンとジョン・グリビンの両氏は、『ライラの冒険』を題材に取り上げたのだろう。(中略)
 グリビン夫妻が、本書で伝えたかったことは、科学を理解することの大切さであろう。大昔の人が現代にやってきたら、自動車や飛行機、テレビや携帯電話などは、魔法だと思うに違いない。二一世紀の社会は、どこを見ても魔法だらけ。それはあたかも、私たちが親しむ空想物語の世界のようだ。
 しかし現代人は、それらが決して魔法ではないことを知っている。そして、ライラたちと同じように、世界を理解するには科学が必要なのである。
 本書を読めば、『ライラの冒険』の世界が一層、興味深いものになるに違いない。そして、同時に科学の面白さも知ることができるだろう。『ライラの冒険』に魅了された人はもちろん、原作や映画には触れていない人にも、興味深い科学読みものとしてぜひ手に取っていただきたい一冊だ。

■ 「日本経済新聞」2008年4月16日に掲載されました

『黄金の羅針盤』をわかりやすく解く科学啓蒙書。宇宙の暗黒物質、量子力学などSFでお馴染みの素材をおさらいしながら物語解釈の豊かさを教えてくれる。松村伸一訳。
(小谷真理=ファンタジー評論家)

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