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もうひとりのキプリング/表象のテクスト

(著者)上石実加子

キプリングの描いた時代性を読み解く意味はどこにあるのか。キプリングの作品を、歴史的、文化的、社会的文脈との関わりの中に置くことで、時代を反映した「表象のテクスト」として再読する一冊。

四六判

222

2777円(税込)

978-4-7754-0128-6

2007年2月28日

   
    はじめに
    第1章 ペットになった<動物/人間>たち―放浪者たちの記憶
    第2章 キプリングとマダム・ブラヴァツキー神智学
    第3章 光学器械・帝国・夢―肉眼でみる/心の眼でみる/夢をみる
    第4章 メスメリズムにみる「実験室」としての英領インド―帝国の権力と無力化した文化
    第5章 癒されない者のパラノイア・ファンタジー―衛生と戦争と女性たち
    おわりに
    引用文権
    あとがき
    索引

■ 「英語年鑑」2008年版に掲載されました。

博士論文に手を入れて刊行された上石実加子『もうひとりのキプリング 表象のテクスト』は、「表象のテキスト」としてキプリング作品を再読しており、多彩なキプリング研究の現在の一端にふれることができる。
(三宅興子=梅花女子大学名誉教授)

■ 「英語年鑑」2008年版に掲載されました

上石実加子『もうひとりのキプリング――表象のテキスト』(松柏社, 2007.2)もある.このところ、橋本槇矩・高橋和久の『ラドヤード・キプリング――作品と批評』(松柏社, 2003)、橋本槇矩・桑野佳明編『キプリング大英帝国の肖像』(彩流社, 2005)など、キプリング再評価の機運が目立つ。そのいずれにも寄稿している上石によるキプリング論集。筑波大学に提出された博士論文である。「ペットになった<動物/人間>たち」、「キプリングとマダム・ブラヴァッツキー神智学」、「光学器械・帝国・夢」、「メスメリズムにみる「実験室」としての英領インド」「癒されない者のパラノイア・ファンタジー」など、"An Alternative Kipling"を謳う本書には、何度か新鮮で意外な視点からの切込みが見られる。
(川口喬一=筑波大学名誉教授)

■ 英語青年2007年8月号に掲載されました

本書の中心にはたしかにキプリングがいる。だが、キプリングの数倍の抽象論があり、それが面白い。その面白さゆえに、読者は時にキプリン グの肉体を見失う。どうやら「キプリングが熱狂的なカー・マニアであったことは有名である」(91頁)といった類の文に導かれるパラグラフ複数がそれを補っているようだ。であれば、ワン・シッティングで読める量の本書につき、評者としてもいたずらに肉体を追わず、内容の要約に走らず、ただ読者に一読をお願いすればよいのだと思う。
(栂正行=中京大学教授)

■ 「出版ニュース」2007年6月上旬号に掲載されました

本書は、新たにさまざまな角度から読み直しが図られているキプリングを、賛美/批判の観点から論じるのではなく、時代を映した「表象のテクスト」として解読する。時代は世紀末から新世紀の大英帝国、植民地への視線と優越意識を反映した異国情緒や魔術的な要素、一方でのテクノロジー賛美など、時代の寵児として脚光を浴びたキプリングの軌跡と作品は、大英帝国の光と影を見る上でも興味深い。

■ 読売新聞「2007年4月15日号」に掲載されました

〜キプリングといえば、イギリス最初のノーベル賞作家(一九〇七年)。『ジャングル・ブック』でよく知られるが、近年その株は低空飛行を続けていた。インドをはじめとする東洋世界をモチーフにすることの多かった彼の作品が、植民地を見下ろす視線で書かれているととられるようになったからだ。著者はしかし、そういう批判に囚われず、徐々に高まりつつある再評価の兆しを吸収する形で、彼の短編の数々を精読し、尽きせぬ読みの可能性を、虚飾のない洗練された語り口で拓いてみせてくれる。(中略)おしきせの理論で文学を裁断するのではなく、文学が孕む豊かな非決定性を、その細部から読み広げていく真摯な姿勢に引き込まれた。
(林 道郎=上智大学教授)

■ 週刊読書人「2007年4月13日号」に掲載されました

〜従来あまり論じられることのなかった短編を中心に精読することで、 これまで思いも寄らなかったキプリングのテキスト読解を提示して、一九〇〇年前後のイギリスと大英帝国の錯綜した言説が炙り出される。ここに描き出されるその姿は、単純な帝国主義と愛国主義からは程遠く、常に対立項が境界を乗り越えて混じりあい、他者を恐怖しつつも欲望し、同一化と差異化を繰り返すもので、滅法面白い。トランスナショナルな研究の可能性が注目される今、その貴重な成果と言うことが出来る。
(武藤浩史=慶応義塾大学教授)

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