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兄弟喧嘩のイギリス・アイルランド演劇

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沈黙の神々

(著者)佐藤 洋二郎

神社に魅了されて20年、『記紀』や各地の風土記に残るような由緒ある神社から、名も無い荒れはてた神社まで、日本全国を行脚してきた道中での様々な人たちとのふれあい、家族や仲間のこと、痛烈な社会批判、作家自身の過去などが語られる。

四六判上製

270

1944円(税込)

4-7754-0093-2

2005年11月1日

   
    静之窟 島根・石見
    岡湊 福岡・遠賀
    三刀屋 島根・出雲
    湯殿山 山形・米沢
    加佐登 三重・四日市
    宗像 千葉・佐倉
    美々津 宮崎・日向
    知夫利 島根・隠岐
    弟橘 千葉・茂原
    居多 新潟・上越
    能登生国玉比古 石川・能登
    石鎚山星ヶ森 愛媛・ 伊予西条
    岩見物部族 島根・石見
    保久良神名火山 兵庫・神戸
    星神・天香香背男 茨城・常陸那珂
    薩摩可愛山 鹿児島・川内
    知井宮 島根・出雲
    あとがき
    参考文献

■ 「三田文学」2006年冬季号に掲載されました。

〜本書を読んでいて、私は、人生の断面を巧みに描く佐藤さんの小説世界との深い連続性を意識せずにおれなかった。特に、若い頃の友人との再会を描く「保久良神名火山」の項には、生きることの痛みが神社の探訪に重ねられていて、小説のように味わいが深い。これもまた、神社という場のもたらした自己観照的な気分のなせる業だろう。神社が人生への省察を導いているのである。気軽な旅の記録ではあるけれど、読後の余韻が長く残る好著である。〜同書評より (佐谷眞木人氏)

■ 「中外日報」2006年2月21日号に掲載されました。

〜著者の佐藤洋二郎氏は昭和二十四年、福岡県生まれ。野間文芸新人賞、木山捷平文学賞などの受賞歴のある小説家。(中略)著者は、ふだん参拝者が顧みないような、神社の祭神に注意して埋もれた神々の事跡を探ろうと日本各地の神社を巡ってゆく。(中略)記紀成立以前、まだ文字を持たなかった古代日本の出来事を求め、神社の「正史」からこぼれた「稗史」を浮き彫りにするようすからは、ドラマティックな推理小説を読んだような読後感が広がってゆく。〜同書評より

■ 「Men's EX」2006年2月号に掲載されました。

〜作家、佐藤洋二郎が、神社に魅了されてからの20年間、記紀や各地の風土記に残されているような由緒ある神社から、地方にある荒れて名もないような神社まで全国を歩き、感じた思いを綴る。神社に至る道すがら著者に去来するさまざまな思い、描写から、現在からは想像もできない昔、そこにあった人々の歴史に心が高ぶる。〜同書評より

■ 「日本農業新聞」2006年1月30日号に掲載されました。

〜島根の静之窟(しずのいわや)に始まり、九州、四国、北陸の魅力あふれる神社、霊域が挙げられるが、圧巻は山形の湯殿山神社。標高1504メートルにある社殿のない神社だ。岩山を裸足で登り、ご神体にまみえる場面では、その場にいないことが恨めしくさえ思えた。筆者にならい、神社巡りをしたくなった。 〜同書評より (野原 由香利 氏=ノンフィクション作家)

■ 「信濃毎日新聞」2006年1月15日号に掲載されました。

〜歴史の古い神社ほど、意外に小さくみすぼらしい。もちろん社格や規模の大きさは後から作られたものだ。地元の人も今では神社の歴史に関心が薄い。出雲の静之窟に始まり、山形や新潟や三重、愛媛や宮崎などを経巡り、最後はまた出雲の知井宮に至る本書の気ままな旅で、文字を持てなかった、あるいは奪われた者たちの哀しみに、たえず著者は思いをはせる。巻末の参考文献を見るまでもなく著者は相当勉強したはずだ。それでいて決して知識で決めつけようとはしない。人間への洞察から歴史が洞察されているのだ。生々しい体温を帯びた日本の神々がここには描かれている。〜同書評より (清水 良典 氏=文芸評論家)

■ 「國文学」2005年12月号に掲載されました。

〜佐藤さんは、神社歩きを始めて二十年になるという。「静之窟 島根・石見」から始まって計17篇の短編は佐藤さんのあくことなき神社探求が、ある時は息子と一緒、またある時は編集者や友人と一緒といったふうに風来坊のような旅をかねていて面白い。佐藤さん自身の日常に無理なく神社の世界が溶け込んで、ありがちな厳粛さを普通の感じにしてしまう。(中略)佐藤さんの神社行脚は、生きてある限り続けられる歩行のように見えている。それは<神社>という対象に一体自分は何者なのだ、小説を書くこと生きること、それは如何なることなのだ、と問いかけ続ける歩行に見立てられる。〜同書評より(栗坪 良樹氏)

■ 「出版ニュース」2005年12月下旬号に掲載されました。

〜作家である著者は、神社に魅了され、機会さえあれば息子を引き連れ、日本全国の神社行脚を行っている。なぜそのようになったのか。神社が建つ地には「神社には言葉を持たない人々の歴史」や、敗れ去った者たちの「稗史」が埋もれているからで、それを掘り起こし、推理するのが楽しいからだという。〜同書評より

■ 「図書新聞」2005年12月10日号に掲載されました。

〜歴史の表舞台にいる神よりも、裏に埋もれた神の方が、形にこそ残っていないが多くの言葉を持っている。沈黙と雄弁は表裏一体なのだ。「思想的なものはなにもない。(中略)あえて言えば神社のそばにはいい水があり、うまいお酒がつくられている場合が多いし、温泉も多い。怠け者が見つけた究極の趣味だ」と言いながら、正史ではなく敗者の稗史に目を向けながら歴史の闇に迫ろうとする著者の目線は、神社を訪ね歩く時、大いに参考になりそうだ。〜同書評より (高橋 真名子 氏=美術エッセイスト)

■ 「山陰中央新報」および「秋田さきがけ新報」2005年11月13日号に掲載されました。

〜本書の味わいは、神社の歴史や祭神に関する思索や論考の部分ではなく、同行した人と取り交わされる会話や微細な感情の交流にある。(中略)旅の中で、人々の人生の断面が描かれ、著者の生活風景と人生観が映し出される。やはり、小説家の神社紀行である。〜同書評より (坂梨 由美子 氏=紀行ライター)

■ 「読売新聞」2005年11月13日号に掲載されました。

〜著者は研究者ではなく、ただ自分ひとりの趣味に従って出かけており、有名な宮よりむしろ、辺地の小さな祠めいた社を好んでいるので、それが名所案内とは一風異なる色合いをこの本に与えている。著者を動かしているのは結局、日本の国土と国土にひそむ霊への思いなので、汗にまみれ息を切らせて山路を踏み海辺をたどる道筋に、その思いが満たされていくプロセスが、淡白な文章から読み取られる。白眉は四国の石槌山で、雪の降りしきる霊地に登る情景の記述。〜同書評より(川村 二郎 氏=文芸評論家)

■  著者の佐藤洋二郎さんが、「日本経済新聞」2005年11月13日号の取材を受けました。

〜正史の裏には文字にならず伝承などの形で伝えられてきた歴史もある。古代史の知識や、これまでの神社巡りの蓄積から日本という国の成り立ちに思いをはせる。佐藤さんはそれが楽しくて神社を歩き続けた。ちょうど「神々の沈黙」(松柏社)を出版したばかりだ。〜同「セカンドステージ」より

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