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魔術師の遍歴/ジョン・ファウルズを読む

(著者)板倉厳一郎

『フランス軍中尉の女』などで根強い人気を誇るジョン・ファウルズの長篇小説を「本来性」の概念を通して理解しようと試みることで、亡くなるまで続いたこの作家の「沈黙」の理由を考察する。なお本書には、伝記紹介や作品解説も付されているので大変便利。

四六判

394

3024円(税込)

4-7754-0076-2

2005年3月31日

   
    序 ジョン・ファウルズとは誰か
      とらえどころのない作家 果樹園の憂鬱――ファウルズ小伝 ファウルズとサルトル
      サルトルから離れて そして沈黙
    1 市役所の狂人 『コレクター』を読む
      二つの「神経症」 歪んだ騎士道精神 「彼女は下にいる」 どっちつかずのおかしな
    英語 クレッグの「怒り」 ミランダの病 「神経症」と非本来性
    2 愚者が踏むを恐れるところ 『魔術師』を読む
      ロレンスの影 恋愛学の再履修コース 『英詩珠玉選』 愛と女性原理 肉体の生
      アリストスと貴族階級 職業的放蕩漢の末路
    コラム1 ギリシャ風恋愛劇
    3 古生物学者の再生 『フランス軍中尉の女』を読む
      ポストモダン歴史小説? 「進化論に見捨てられ、実存主義に救われた?」
      チャールズはなぜ婚約したのか チャールズはなぜセアラに惹かれたのか 
    最初の結末 第二の結末 チャールズは実存主義なのか? 案内役としての物語の力
    カール・マルクスに倣いて
    4 変奏と新たな旋律 『黒壇の搭』を読む
      奇妙な短編集 実存主義的な国会議員 王子を待つ王女 ケルトの緑 イタチと魔法
    コラム2 ライム・リージスのいま、むかし
    5 父の幽霊 『ダニエル・マーティン』を読む
      幽霊の物語 幽霊と生きる ファミリー・ロマンス バラの蕾 レンブラントの自画像
      もうひとつのファミリー・ロマンス T・S・エリオットの幽霊 
    大英帝国ではなくイングランド 緑のイングランド 本来的な人間としてのダニエル
    6 実存主義者の回心 『マゴット』を読む
      魔術師から説教師へ 叡智の聖母 出産と創造 探求する娼婦 天国と地獄の結婚
      裸にされた魂 無理矢理の信頼 不信の停止
    終 魔術師の沈黙
      肯定の哲学 ロマン派的非合理主義者 ロレンスの「声」 自然への回帰 
    キャリバンの逆襲 庭のイングランド、森のイングランド 王子と魔術師
    邦訳/映画のリスト
    あとがき
    参考文献

■ 「読書人」2005年8月26日号に掲載されました。

〜非本来性の批評を主眼にした初期の『コレクター』、『魔術師』から、本来性獲得の希望を垣間見せる『フランス軍中尉の女』、『黒檀の塔』を経て、ロマン派的神秘体験によって本来性を獲得する『ダニエル・マーティン』、『マゴット』に至るという図式は、本書に極めて明確な骨格を与えている。また、作家本人がサルトルから学んで自作の中で追求してきたと言っている「本来性」という概念を軸にすえるのはまっとうな選択だろう。〜同書評より (田尻 芳樹氏=東京大学助教授)

■ 「英語青年」2005年8月1日号(Vol.CLI.-No.5)に掲載されました。

〜ファウルズは<庭のイングランド>(蒐集・分類・剪定)から<森のイングランド>、つまり混沌とした異界好みへと傾斜を深めてきた、と氏は終章で『樹木』を引用しつつ振り返る。そして序章での、なぜ'85年以降ファウルズは長編を出さないのか、との問いに―待ってましたと読者の声―存在の神秘に迫り肯定した作家なのだから「我々もまた合理基準ではなく、この理不尽な沈黙を肯定する術を持つべきであろう」と応える板倉氏。天晴れである。本書を読まずしてファウルズを語ることなかれと言って過言ではない。〜同書評より (井出 弘之 氏)

■ 「サライ」2005年6月16日号に掲載されました。

〜類稀なる物語作家だが、日本では紹介が少なかった。愛妻を亡くした苦悩や小説を発表しなくなった経緯などを探る評伝、寡作ながらも常に問題を提起する諸作品の解説から、作家の全貌に迫った力作。欧米で<魔術師>とたとえられて興味深いファウルズを、愛読作家に加える機会の到来だ。〜同書評より

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